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日本グリーフ専門士協会 ブログ

そのとき、不思議なことが起きる

おはようごさいます。
日本グリーフ専門士協会の井手敏郎です。

熊本での仕事がひと段落ついたので、
少し家族との時間をもとうと思っているこの頃です。

このままでは表札から名前が消されそうな気がしています(汗)

今回のテーマは、グリーフスパイラルの
「転換」の視点についてです。

夫はもう戻ってこない。
ここから始めるしない。

そう決意した人が、大きな一歩を踏み出す。
山に登ったり、お洒落をして都会へ出かけたり、
そんな行動を始めるようになったら、転換期です。

けして哀しみが消えたわけではありません。
しかし、一歩踏み出すと不思議なことが起こるもので、
山にでかけたある女性は、
自分にやたらまとわりつく蝶の存在に気づきました。

蝶はかつてご主人が好きだったものでした。

「もしかしてあなたなの……」

思わず、声をかけたといいます。

大切な人との思い出の場所を訪ねたり、供養をしたり、
そんな行動の中で、今は亡き相手と和解し、
過去の過ちに気づくことがあります。

あるいはもう夫や妻という役割が終わろうとしているのかもしれません。
新しいアイデンティティをもって、
一人の人間として動き出していいのです。

もちろん、哀しみを乗り越えるために
「思い出を捨てよう」
と思う必要はありません。
思い出は、それが人生で大切な意味があった証だからです。

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井手 敏郎(いで としろう)

井手 敏郎(いで としろう)

日本グリーフ専門士協会の代表理事。 全国各地で現場で使える実践的なグリーフケアの技術を教える講義を行っている。 アドラー心理学やユングの分析心理学、フロイトの精神分析などの他、国内外のコーチング、カウンセリングやヒプノセラピーなどについても学んでいる。現在はカルフォルニア臨床心理大学院で臨床心理の研究を行う。

 - 転換の局面