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日本グリーフ専門士協会 ブログ

グリーフによるネガティブな感情を溜め込んだらどうなるのか? | 喪失を感じている人の思考とは

grieving

哀しみのプロセスを理解する

日本グリーフ専門士協会の
野村です。

前回の記事を読んでくれた方から
いくつか質問をもらいました。

ありがとうございます^ ^

疑問を言葉にして聞くことで
深い学びに繋がると思います。

頂いた質問には個別に
回答させてもらいますね。

今回は
「哀しみのプロセスの理解が
最高の手助けとなる」

という内容をお話していきますね。

グリーフ(喪失の悲嘆)とは
「哀しみ」という感情があるのに
それを吐き出せない状態の
ことをいいます。

「哀しみ」という感情は
愛おしい、辛い、不安、落胆などの
感情が混ざって起こる
ものなのですが、

こういった感情を抱えたままでいると
日常生活や対人関係のコントロールが
効かなくなり、辛い状態が続きます。

そして、
グリーフの状態にある人の頭の中では
色々な思考が行ったりきたりしています。

「(出来事に対して)私には
どうしようもできない」

「これは私のせいだ。
もっと何かできたはずなのに」

といったものから、

「やっぱりあの人はいい人生を
送ったんじゃないだろうか」

などといった思考が
グルグルと頭をめぐります。

グリーフという状態から
回復していくまでの期間は
人によってさまざまです。

ある人は半年くらい、
哀しみのプロセスを経た後
それまでの生活を取り戻しますが、

ある人は1年以上経ってから
「マシになった」気分を
感じます。

大切な人や人間関係などを
失った人にとっての大きなチャレンジの
1つは「その人(や対象)が居ない世界」
に自分を適応させていくことです。

それは現実に対しての
新しい認知をしていく、
ということです。

感情の声に「気づく」ことで変化がおきる

人はグリーフという感情にいる中で
色々なことに気づきます。

時間がたつことで気づいたり、
何か行動する中で気持ちの変化に
気づいたりします。

あるいは、

私たちのようなグリーフケアを
する人間との関わりの中で自分自身の
感情の声に気づくこともあります。

そういった気づきを得る中で
心は変化していくんですね。

「内側からの気付き」を得るお手伝い

哀しみの状態から再生するには
その人ごとに必要なプロセスがあります。

グリーフケアを必要としている人は
そのプロセスを体験することで少しずつ
解放されていくことになります。

私たちグリーフケアをする側は
そういったプロセスを理解して
関わっていくことが大切です。

言い換えると、

グリーフを解放するために
彼らが「内側からの気付き」を得る
お手伝いをする事、

それが私たちに求められている事
の1つかもしれません。

「内側からの気付き」を起こすための
技術についてはこれから少しずつ
お伝えしていきますが、

最後に1つ考えてみて欲しいことがあります。

あなたはどんな風に関わっていくことで
グリーフを抱えた人によい変化を
提供できるでしょうか?

小さな気づきを重ねることで
人は少しずつ変化をしていきます。

日本グリーフ専門士協会
野村優

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野村 優(のむら ゆう)

日本グリーフ専門士協会の広報担当。 協会の代表理事 井手の考えに共感して2015年からグリーフケアを広める活動を始める。 厳しい現場で働く看護師、介護士の人が使えるグリーフの知識を分かりやすく伝えるところが評価されている。 ロジカルな説明口調なので冷たいイメージを持たれるが、実際にはよく笑う人当たりの良いキャラクターで周りを和ませている。

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