はじめまして。
日本グリーフ専門士協会の井手敏郎と申します。

このたびは当サイト、『グリーフケア.jp』
にお越し下さり本当に有り難うございます。

皆さんの中に、「自分も体調管理はしてるんだけど、
このところずっと、どうもスッキリ感がないんだよね」
という方はいらっしゃらないでしょうか。

そんな方のために何か出来ないかと思ってはじめたのがこのサイトです。

最近、看護師や介護士などの対人支援をされる方で、
なぜだかわからなけど、仕事がつらい、身体の調子が悪いという方が増えています。

職場の人間関係が悪いのなら、そんなことがあってもおかしくないのですが、
環境はそれなりなのに、今ひとつと調子がでないという場合があります。

更年期障害といわれて処方箋を出されたけど、なんかスッキリしない。
原因がよくわからないという人が少なくありません。

その原因はもしかしたら、「グリーフ」という状態だからかもしれません。
グリーフとは「悲嘆と反応」という意味です。

悲しみ、嘆きということですが、グリーフは一般的に喪失体験の悲嘆です。
その中でも死別による悲嘆やそれに伴う反応をグリーフと表現することがあります。

意味はわかったけど、身内と死別した記憶はないよ、という方もいるでしょう。

グリーフは、必ずしも身内に限ったことではありません。
「心理的距離が近い人」との別れによって起こされる悲嘆なのです。

心理的な距離が近いといっても、親友で亡くなった人もいないし、
ピンとこないなぁといわれる方もいるかもしれません。
心理的な距離が近いのは友達に限ったことではありません。

亡くなった患者さんや利用者さんの中にも、
心理的な距離が近い方はいなかったでしょうか。

たしかに一生懸命向き合った方が亡くなったことはあったけど、
もう5年も前の話だよ、といわれたことがあります。

このグリーフというのは、きちんと気持ちの処理がされていない場合、
5年、10年、15年たっても引き起るものだといわれています。

もしかしたら、自分が病院で向きあったという相手でなくても、
幼いときに亡くなった親御さんとの別れがきっかけの可能性もあります。

母が死んだのはもう15年も前だから、
今は特に気にしていないよという方もいます。

長い年数がたって、自分の環境も大きく変われば、
それに囚われている感じはないでしょう。

しかしそんなあなたに確実に影響を与えているのがグリーフです。

つまり私がふだん意識していない場合でも、
喪失体験により、なんらかの影響を受けている可能性があるのは否めません。

このサイトでは、
グリーフ(グリーフケア・グリーフサポート)の
基礎知識をお伝えしていきます。

続けて学ぶことでグリーフを理解できるようになり、
なんだか分からなかった心身の不調を回復する機会にもなるはずです。

次回はグリーフの基本的な概念をお伝えしたいと思います。
引き続き、ぜひご覧下さい。

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井手 敏郎(いで としろう)

井手 敏郎(いで としろう)

一般社団法人 日本グリーフ専門士協会 代表理事/アライアント国際大学カリフォルニア臨床心理大学院にて米国臨床心理学修士号(MA)取得/著書『金融機関行職員のためのグリーフケアを意識した相続の手続きと上手な接遇方法』(近代セールス社)日本、アメリカ、ドイツで悲嘆ケアを学び、死別悲嘆の支えるグリーフケア研修や個人カウンセリングを続けている。東京都内の精神科クリニックでは自死遺族のグリーフケア・プログラムを担当。日本グリーフ専門士協会のカウンセリングオフィス「CROSSROAD」(JR上野駅から徒歩3分)やオンラインで大切な存在を亡くした方の「哀しみの保健室」(わかちあいの会)を開催。