いかがお過ごしでしょうか。
日本グリーフ専門士協会の井手敏郎です。

記事を続けて読んでくださり有り難うございます。
  
最近とても体力が落ちた感じがする。
ものすごく疲れやすい。
急に動悸がするようになった。
運動したわけでもないのにひどく息切れがする。
頭痛もちだったけど最近特に痛みがひどい。
食欲がとても減退している。
なぜだか食べたくて仕方がない。
ぜんぜん眠れない。
異常に眠気を感じる。
妙な緊張が続いている。
無感覚になり男女の付き合いに不安がある。
急に記憶が悪くなったようだ。

こんな症状を聞いて心当たりのある方はいるのではないでしょうか。
 
もし医師にこれらの身体の様子を伝えると、
更年期障害、自律神経失調症、
場合によっては、うつ病、認知症と診断される方もしれません。
少なくても自分自身がそんな気持ちになる方もいるでしょう。
 
実は上記に挙げている症状は、
すべて喪失の悲嘆(グリーフ)を抱えている方に、
当たり前のように起きる症状なのです。
 
自分は身近な人を失っていないという方であっても、
忘れてしまっているほど前、
具体的には10年、20年前のことであっても、
今の症状に影響することがあります。
 
すでに医師に相談して薬を処方された方もいるかもしれませんが、
先に書いたとおり、この状態はグリーフでは、
ごく一般的に起きるものであることを知っておいてください。
 
経験のある方なら、
失恋したときのことをちょっと想像してみましょう。
 
大事な人と離れることになれば、
食欲が落ちたり、あるいは無性に食べたくなったり、
眠れなくなったり、あるいは一日中布団をかぶっていたかったり……。
いろんなことが頭をよぎり、
誰かに声をかけられてもほとんど記憶にない、
ということはなかったでしょうか。
 
実は身近な喪失体験から想像できるように、
グリーフは病気ではなく、
哀しい経験をすれば、人の自然な反応として、
身体的にもさまざまな症状であらわれることがあります。
 
もしかして私もグリーフではないか?
と思われた方はもう少し読み進めて頂ければ幸いです。

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井手 敏郎(いで としろう)

井手 敏郎(いで としろう)

日本グリーフ専門士協会の代表理事。全国各地で現場で使える実践的なグリーフケアの技術を教える講義を行っている。アドラー心理学やユングの分析心理学、フロイトの精神分析などの他、国内外のコーチング、カウンセリングやヒプノセラピーなどについても学んでいる。現在はカルフォルニア臨床心理大学院で臨床心理の研究を行う。