おはようごさいます。日本グリーフ専門士協会の井手敏郎です。 昨晩はグリーフケアのスクールに参加してくれた仲間と久しぶりに会え、嬉しい時間となりました。 また私自身、1年前と今、半年前と今、と比較したとき、理解が格段に深まっていると感じています。 グリーフケアは気持ちがお辛い方と向き合う取り組みです。その点においても励まし合える仲間の存在は本当に大きなものですね。 今回のテーマは、グリーフスパイラルの「諦観」の視点についてです。諦観(ていかん)というのは少し難しい言葉ですが、日本人の悲嘆の心境を理解する上で大切な局面です。「もうあの人は帰ってこない。それでもここから始めるしかないんだ」「父を奪った海を憎む気持ちもあります。だけど漁師の子だった俺は海に育てられたのも事実なんですよ」これらの言葉は、 けっして哀しみが癒えたわけではありませんが、現実を受け入れつつある段階です。 混乱、否認、怒り、抑うつ、といったグリーフにおいて比較的初期にあらわれる局面は、現実に目を伏せ、つらい事実にあらがおうとする状態ともいえます。  それに対して諦観は、起きている出来事を諦(つまび)らかに観ることができる状態です。 この言葉は「あきらかにみる」という言葉の語源とも言われます。 涙はでるでしょう。淋しさは抱えているでしょう。でも覆すことのできない現実をようやく受け入れることができるタイミングなのです。  四季に富み、地震や洪水といった災害が頻繁に起こる日本。そんなこの国の風土において、変化を受け入れ、冷静に物事を受け入れるタイミングは、日本人の特徴的な態度として押さえておきたい局面です。降りかかった課題に目を伏せ、否定しているだけでは何も起こりません。  まずは事実を受け入れる。それは、次に進むための大きな一歩です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ パソコン、スマホ、タブレットのいずれかがあれば、  簡単に参加出来る無料グリーフケアWEBセミナーは、引き続き、募集しています。期間限定の取り組みですが、あなたと直接お話しできると嬉しいです。ご希望の方はぜひご返信ください。 本サイトのメールマガジン「7つの視点」にご登録頂けると情報が届きます。ぜひご登録ください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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井手 敏郎(いで としろう)

井手 敏郎(いで としろう)

一般社団法人日本グリーフ専門士協会の代表理事。看護師、介護士、ケアマネジャーへの講演をはじめ、死別などによる悲嘆(グリーフ)を抱えた方の支援者を養成している。悲嘆支援の担い手であるグリーフ専門士・ペットロス専門士は国内外に約500人にのぼる。日本、アメリカ、ドイツでグリーフケア、カウンセリング、コーチングを追求。より実践的なグリーフケアを目指し、アドラー心理学、ゲシュタルト療法、ヒプノセラピーを統合した学びを提供している。現在はカルフォルニア臨床心理大学院で臨床心理を探めながら、精神科クリニックや上野駅前サロン「CROSSROAD」で毎週、遺族へのグループカウンセリングも行っている。