おはようごさいます。
日本グリーフ専門士協会の井手敏郎です。

熊本での仕事がひと段落ついたので、
少し家族との時間をもとうと思っているこの頃です。

このままでは表札から名前が消されそうな気がしています(汗)

今回のテーマは、グリーフスパイラルの
「転換」の視点についてです。

夫はもう戻ってこない。
ここから始めるしない。

そう決意した人が、大きな一歩を踏み出す。
山に登ったり、お洒落をして都会へ出かけたり、
そんな行動を始めるようになったら、転換期です。

けして哀しみが消えたわけではありません。
しかし、一歩踏み出すと不思議なことが起こるもので、
山にでかけたある女性は、
自分にやたらまとわりつく蝶の存在に気づきました。

蝶はかつてご主人が好きだったものでした。

「もしかしてあなたなの……」

思わず、声をかけたといいます。

大切な人との思い出の場所を訪ねたり、供養をしたり、
そんな行動の中で、今は亡き相手と和解し、
過去の過ちに気づくことがあります。

あるいはもう夫や妻という役割が終わろうとしているのかもしれません。
新しいアイデンティティをもって、
一人の人間として動き出していいのです。

もちろん、哀しみを乗り越えるために
「思い出を捨てよう」
と思う必要はありません。
思い出は、それが人生で大切な意味があった証だからです。

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井手 敏郎(いで としろう)

井手 敏郎(いで としろう)

一般社団法人日本グリーフ専門士協会の代表理事。看護師、介護士、ケアマネジャーへの講演をはじめ、死別などによる悲嘆(グリーフ)を抱えた方の支援者を養成している。悲嘆支援の担い手であるグリーフ専門士・ペットロス専門士は国内外に約500人にのぼる。日本、アメリカ、ドイツでグリーフケア、カウンセリング、コーチングを追求。より実践的なグリーフケアを目指し、アドラー心理学、ゲシュタルト療法、ヒプノセラピーを統合した学びを提供している。現在はカルフォルニア臨床心理大学院で臨床心理を探めながら、精神科クリニックや上野駅前サロン「CROSSROAD」で毎週、遺族へのグループカウンセリングも行っている。